本記事では、ウェブデザイン技能検定の2級実技試験の作業3の解説・回答を行います。
問題については、令和5年度第2回をベースに問題解説を行います。
実技試験については、毎回ほぼ同一問題のため、今回の演習で試験対策を行えます。
2級実技試験の概要解説は下記よりアクセスできます。
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参考【ウェブデザイン技能検定】2級実技試験の概要と対策の解説
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①作業3の概要
作業3の概要は下記の通りです。
フォルダに保存されているindex.htmlとsample.cssファイルを編集し、作業 1 と作業 2 で作成したファイルを用いて、ブラウザ表示できるようにします。
仕様は下記の通りです。
- タイトルを「ウェブデザイン技能競技会公式サイト」とする。
- 上部バナーとして作業 2 で作成したアニメーションを配置する。
- CSS で幅 800px のコンテンツエリアを作成し中央に配置する。コンテンツエリアは任意の背景色を CSS で指定する。
- ナビゲーションはヘッダ下部の 800px×42px のエリアにグローバルナビゲーションとして、作業 1 で作成した画像ファイルを配置する。順番は左から「HOME」「大会情報」「ウェブデザイン技能競技会」「参加申込」の順で配置する。また、マウスポインタが画像の上にある時だけ別の画像を表示するロールオ ーバー機能を、2種の画像を用いて実装すること。
- フッターにグローバルナビゲーションと同じ名称、同じ順にてテキストナビゲーションを配置する。
詳しい問題の文章や内容は、ウェブデザイン技能検定の過去問題の公表を参考ください。
②成果物
ブラウザで成果物を表示すると下記のイメージになります。
※作業3で記入した部分は赤字です。
index.html <!doctype html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>ウェブデザイン技能検定公式サイト</title> <link rel="stylesheet" href="sample.css"> </head> <body> <header> <img src="images/banner.gif" alt=""> </header> <nav> <a class="btn" id="home"; href="#"> </a> <a class="btn" id="info"; href="#"></a> <a class="btn" id="web"; href="#"></a> <a class="btn" id="sannka"; href="#"></a> </nav> <main> <p>テキスト</p> </main> <footer> <a href="#">HOME</a>/ <a href="#">大会情報</a>/ <a href="#">ウェブデザイン技能検定</a>/ <a href="#">参加申込</a> </footer> </body> </html>
sample.css @charset "UTF-8"; /* CSS Document */ body{ width: 800px; margin: 0 auto; } header{ height: 48px; background-color: darkcyan; } nav{ height: 42px; background-color: darkgreen; letter-spacing: -.4em; } main{ height: 800px; background-color: darkgray; } footer{ height: 42px; background-color: darkolivegreen; } .btn{ display: inline-block; width: 200px; height: 42px; } #home{ background-image: url("images/home.gif"); } #info{ background-image: url("images/info.gif"); } #web{ background-image: url("images/web.gif"); } #sannka{ background-image: url("images/sanka.gif"); } #home:hover{ background-image: url("images/home_hover.gif"); } #info:hover{ background-image: url("images/info_hover.gif"); } #web:hover{ background-image: url("images/web_hover.gif"); } #sannka:hover{ background-image: url("images/sanka_hover.gif"); }
③指定素材
「index.html」と「sample.css」が試験本番に試提供されています。
今回は、仮の素材として下記を用意しておきます。
「作業3の素材」フォルダデータはこちらよりダウンロードもできます
index.html<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8"> </head>
</html>
sample.css@charset "UTF-8";
また、作業3は「作業1の成果物のグローバルナビゲーション用の GIFファイル」と「作業2の成果物のアニメーションバナー」を使用します。
下記を参考ください。作業1の成果物はこちら、作業2の成果物はこちらからもダウンロードできます。
【作業1の成果物】
データ名:home.gif
データ名:info.gif
データ名:web.gif
データ名:sanka.gif
データ名:home_hover.gif
データ名:info_hover.gif
データ名:web_hover.gif
データ名:sanka_hover.gif
【作業2の成果物】
データ名:banner.gif
④回答・解説
1.事前準備として、デスクトップ等にフォルダを作成し(今回はt3という名前のフォルダにしていますが、試験本番ではフォルダの名前の指定もあります)、指定素材index.htmlとsample.cssをフォルダに保存します。
続けて、t3フォルダに「images」フォルダを作成し、「作業1の成果物のグローバルナビゲーション用の GIFファイル」と「作業2の成果物のアニメーションバナー」を格納します。
2.ここからはVisual Studio Codeを使用し、コードを記載していきます。
Visual Studio Codeを起動し、1.で作成した、「t3」フォルダごとVisual Studio Codeにドラッグアンドドロップし、展開します。
データの展開後は、下記のようになります。
3.仕様の「ページタイトルを「ウェブデザイン技能競技会公式サイト」とすること」より、ページタイトルを設定していきます。
下記の通り、titleタグを記載します。
4.sample.cssのスタイルシートを適応します。
下記の通り、linkタグを記載します。
5.ここからは、実際に表示されるコンテンツエリアの編集していきます。
ブラウザで表示するコンテンツエリアの指定をします。
index.html内に下記の通り、body要素を記載します。sample.css内に、下記の通り記載します。
6.コンテンツエリアの各エリアの背景色を指定します。
各エリアの表示領域は、仕様の図を元に、下記の通り設定します。
- アニメーションバナー:幅800px、高さ48px
- グローバルナビゲーション:幅800px、高さ42px
- コンテンツエリア:幅800px、高さは指定なし(高さは任意のため、今回は800pxにしています)
- テキストナビゲーション(フッター):幅800px、高さ36px(高さは任意で、今回は36pxにしています)
index.html内に下記の通り、header、nav、main、footerを記載します。また、sample.css内に、それぞれの高さを指定します。色は任意でOKなので、下記の通りとします。
ここまでを、ブラウザで確認すると、下記のようになります。
7.仕様「上部バナーとして作業 2 で作成したアニメーションを配置する」より、headerエリアに作業2で作成したアニメーションバナーを設置します。
下記の通り、imgタグを記載します。
アニメーションバナー設置後は、下記の通りになります。
8.仕様「ナビゲーションはヘッダ下部の 800px×42px のエリアにグローバルナビゲーションとして、作業 1 で作成した画像ファイルを配置する。順番は左から「HOME」「大会情報」「ウェブデザイン技能競技会」「参加申込」の順で配置する。また、マウスポインタが画像の上にある時だけ別の画像を表示するロールオ ーバー機能を、2種の画像を用いて実装すること。」より、navエリアに作業1で作成したメニューを設置します。
index.html内に、class=btnとidを指定したaタグを記載します。また、sample.css内に、btnには大きさを指定し、idには作業1で作成したメニューを指定します。
下記のようなイメージになります。
メニュー配置のずれを調整するため、sample.css内に、下記の通りnavに「letter-spacing」を記載します。
下記の通り、メニュー配置のずれが解消されます。
9.仕様「グローバルナビゲーションでは、マウスポインタが画像の上にある時だけ別の画像を表示するロールオ ーバー機能を、2種の画像を用いて実装すること。」より、CSSの擬似クラスにてロールオーバー機能を実装します。
sample.css内に、下記の通り「#home:hover」のように擬似クラスを記載します。
下記の通り、ロールオ ーバー機能が実装されているか確認します。
10.仕様「フッターにグローバルナビゲーションと同じ名称、同じ順にてテキストナビゲーションを配置する。」より、aタグで実装していきます。
index.html内に、下記の通り「aタグ」を記載します。
下記の通り、フッターにテキストナビゲーションが実装されていることを確認します。
作業3は終了です。